沖縄本島海岸でコカイン約15キロ発見 被疑者不詳で書類送検

ことし1月、沖縄本島南部の海岸で、ビニールの袋に入ったコカインおよそ15キロ、末端価格でおよそ3億5000万円相当が見つかりました。
警察などは何者かが密輸しようと海に投下し、漂着したとみて捜査しましたが、有力な手がかりは得られず、被疑者不詳のまま書類送検しました。

警察や税関などによりますとことし1月下旬、本島南部の八重瀬町の海岸で、清掃活動中の地域のボランティアが不審な漂着物を見つけ、警察に通報しました。

網に包まれた漂着物の中からはビニールの袋に入った縦10センチ、横20センチのブロック状に固められたコカイン、およそ15キロ、末端価格でおよそ3億5000万円相当が見つかりました。

警察などは何者かが密輸しようと海に投下し、漂着したとみて捜査しましたが有力な手がかりは得られず、今月18日、被疑者不詳のまま、麻薬取締法違反の疑いで書類送検しました。

去年7月には、本島中部の中城村の海岸にコカインおよそ18キロが漂着しているのが見つかり、形状などが似ていることから警察などは同じ密輸グループによって海に投下された可能性があるとみています。

また、去年8月には、本島の西にある慶良間諸島の周辺海域で、コカインおよそ28キロが防水バッグに入れられ漂流しているのが見つかっています。

沖縄地区税関は「海上や海岸などで漂流物など不審なものを見つけた際は触れたり持ち帰ったりせず、税関や警察、海上保安庁に通報してください」と呼びかけています。