与那国町の港湾の新設 地元住民が町に説明を求めることで一致

与那国町が、政府に対して島の南側に新たな港湾の新設を要望していることを巡り、20日、地元の住民たちが臨時総会を開いて対応を話し合い、地元に詳しく説明するよう町に求めることで一致しました。

政府は有事に備えて公共インフラの整備・拡充に向けた検討を進めていて、与那国町は地域の活性化にもつながるとして、政府・与党に対して空港の滑走路の延長や、島の南側にある比川地区に新たな港湾の新設を要望しています。

これについて、20日、比川地区で臨時総会が開かれ、住民30人あまりが集まって話し合いが行われました。

この中で住民からは、「地元に一度も説明がなく、町長に説明に来てもらうべきだ」とか「比川地区だけでなく、与那国町全体に関わる重要な話だ」という意見のほか、「町だけでなく国から説明を受けるべきだ」といった声もあがりました。

そして、町に対して要望している内容について詳しい説明を求めることについて採決が行われました。

反対意見は出されず、この地区の自治会の総会で議決権を持っている75人のうち、事前に委任状を提出した23人を含めた55人の意見として、町に説明を求めることで一致しました。

比川地区は、今後、役員などが話し合って、詳しい文書を作成し、町に手渡すことにしています。

比川自治公民館の崎枝和成館長は、「町の説明がほしいというのが住民の一致した意見だ。一致団結して動いていきたい」と話していました。