男性の育児休業 1年以上妥当は約26% 取得した人は約8%

男性の育児休業の期間について、県が行ったアンケートでおよそ26%の人が1年以上が妥当だと回答したのに対し、実際に1年以上取得した人はおよそ8%にとどまっていることが分かりました。

県は先月6日から20日までの間、男性の育児休業や家事・育児への参加に関して、婚姻や子どもの有無などを問わず幅広い世代を対象にアンケートを実施し、650人から回答を得ました。

まず、男性が育児休業を取得することについては、回答者の97%が「賛成」か「やや賛成」と答えました。

そして、妥当な取得期間については、「1年以上」が最も多く25.8%となりましたが、実際に取得した期間は、「1か月から3か月未満」が31.4%で最も多く、「1年以上」は7.8%にとどまっています。

また、男性の育児休業の取得率が低い理由をたずねた質問に対しては、職場への迷惑や、「育休を取る前提で人事が組まれていない」、「収入が減る」上司の理解がないなどの意見があがりました。

アンケートの監修にあたった社会保険労務士の名城志奈さんは「育児休業の取得率をあげるには法整備に加え、『男性が育児休業を取得するのはありえない』などの風潮を払拭し、社会全体で次世代を育成していく意識へ方向転換する必要がある」としています。