パラシュート降下訓練やオスプレイ飛行再開に3自治体が抗議

アメリカ軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練やオスプレイの飛行再開について基地周辺の3つの自治体の首長らが、20日、沖縄防衛局を訪れて抗議しました。

アメリカ軍は、原則、伊江島で行うことで日米両政府が合意しているパラシュート降下訓練を、島の補助飛行場の滑走路の整備状態が悪いことなどを理由に、4か月連続で嘉手納基地で行っています。

嘉手納基地周辺の沖縄市、嘉手納町、北谷町の首長と議会の議長は、20日、沖縄防衛局を訪れ、伊藤晋哉局長と面会しました。

この中で、沖縄市の桑江市長は「嘉手納基地での訓練の常態化につながると非常に危惧している」と抗議した上で、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を行わないことや、伊江島の補助飛行場の滑走路を早急に整備することなどを求めました。

さらに、アメリカ軍がオスプレイの飛行を今月14日から再開したことについて、「事故原因や安全対策の具体的な説明がないまま、運用が再開されることは断じて容認できない」と抗議しました。

これに対し伊藤局長は「伊江島の滑走路の整備状況を早期に改善するようアメリカ軍に働きかけている。オスプレイについては事故報告書が公表されしだい、内容を説明したい」などと述べました。

嘉手納町の當山町長は報道陣の取材に対し、「毎度、抗議要請をしているが、われわれの声が反映されていない」と話していました。