沖縄工業高等専門学校で卒業式 167人が新たな門出 名護市

名護市にある国立の沖縄工業高等専門学校で、19日、卒業式が行われ、167人が新たな門出を迎えました。

沖縄工業高等専門学校で開かれた卒業式には、情報通信システム工学科や生物資源工学科などで、5年間学んだ卒業生と学科のあとに専攻科に進んでさらに2年間学んだ修了生あわせて167人が出席しました。

式では学科ごとに代表の学生が壇上に上がり、佐藤貴哉校長から卒業証書と修了証書を受け取りました。

このあと、佐藤校長が、「沖縄高専で学んだ技術とチャレンジ精神は、どんな困難な状況でもあなた方の将来を明るいものにするでしょう」と激励しました。

これに対し、卒業生を代表して機械システム工学科の貞包空海さんが、「新型コロナウイルスの影響で、社会が大きく変わりつつある今、私たち高専生の役割はより重要になってきます。ここで得た知識と技術を生かしよりよい未来が築けるよう今後もさらなる努力を続けていけていくことを決意します」と述べました。

沖縄高専によりますと、卒業生と修了生のうち6割が県内外の企業などに就職し残りの4割が大学に進学するということです。

生物資源工学科の卒業生のひとりは、「楽しいことばかりとはいきませんでしたが、挫折や苦労が今の私につながり、5年間よかったなと思います。今後も専門分野を学び、沖縄の生物資源の魅力を伝えていきたいです」と話していました。

また、マレーシアからの留学生は、「いろいろなことを学びました。今後は日本関連企業などで働いて、マレーシアと日本のかけ橋になりたいです」と話していました。