辺野古大浦湾側 基準値超の海水濁り“工事との関係性はない”

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古沖への移設工事をめぐり、沖縄防衛局は大浦湾側で始めた作業現場の周辺で、基準値を超える海水の濁りを観測したと明らかにしました。
一方、工事との関係性はないとしています。

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、国は軟弱地盤のある大浦湾側の埋め立てに向けてことし1月、代執行に伴う工事を開始し、海上ヤードを設けるため海に石材を投入する作業などが行われています。

19日、那覇市内で開かれた移設工事の環境対策を助言する国の「環境監視等委員会」で、沖縄防衛局は工事開始後の海水の濁りについて調査結果を報告しました。

それによりますと、海上ヤードの作業現場から西におよそ1キロの地点で先月、基準値を超える濁りが3回確認されたということです。

一方、原因について工事との関係性はないとしています。

その理由について、この地点では工事の開始前から濁りが観測されていて、作業現場により近い地点で基準値を超える濁りが確認されていないとした上で、海底の粘土が潮の流れで巻き上げられたものと考えられるとしています。

また、環境監視等委員会はジュゴンの調査について、2020年8月に鳴き声の可能性のある音を確認して以降、生息につながる情報がないとして規模を縮小するよう防衛局に助言を行ったことを明らかにしました。