那覇市で「ジュリ馬」の祭り 36年ぶりにパレード

商売繁盛や五穀豊じょうを祈り、女性たちが華やかな衣装で練り歩く「ジュリ馬」の祭りが17日、那覇市で行われました。

「ジュリ馬」は、那覇市の辻地区で旧暦の1月20日、いわゆる「二十日正月」の前後に商売繁盛や五穀豊じょうを祈り、旧正月の祝い納めとして女性が中心になって行われていた行事です。

財政難などから一時、中止となっていましたが、実行委員会によりますと、ことしは、地元に住む人たちが中心となって資金を集め、36年ぶりにパレードを行いました。

那覇市の波の上通り周辺では、17日午後2時、爆竹とドラの音を合図に旗頭が掲げられ、祭りが始まりました。

祭りでは、色鮮やかな紅型の衣装をまとい、木製の馬の模型である「ジュリ馬」をつけたおよそ30人の女性たちが、「ゆいゆい」という掛け声と鈴の音とともに優雅な踊りを披露しました。

会場を訪れた地元の人たちや観光客は、写真におさめるなどして華やかなパレードを楽しんでいました。

2年前に埼玉から沖縄に夫婦で移り住んだ女性は「華やかな女性たちがとても印象的でした。沖縄の伝統に触れることができてよかった」と話していました。

祭りの実行委員長の砂川英昭さんは「来年以降も続けて、次の世代にも伝統を引き継いで行事を残していきたい」と話していました。