離島防衛想定の日米共同訓練 両国の司令官が訓練の成果を強調

離島の防衛を想定した陸上自衛隊とアメリカ海兵隊の共同訓練が九州・沖縄で行われる中、12日、金武町で日米の司令官が会見を開き、訓練の成果を強調しました。

陸上自衛隊とアメリカ海兵隊は「アイアン・フィスト」と呼ばれる離島の防衛を想定した共同訓練を先月25日から今月17日まで、去年に続き九州・沖縄で行っていて日米の部隊からあわせて1700人が参加しています。

12日は、日米の部隊の司令官による記者会見が行われ、陸上自衛隊水陸機動団のトップ、北島一陸将補は日本の安全保障は厳しい状況にあるとした上で、「共同訓練を行うことは『日本を守り抜く』という日米の一致した決意と能力を示すもので、相手に侵略を思いとどまらせる」と述べました。

そのうえで北島陸将補は「前回は部隊レベルの訓練だったが、今回は司令部レベルから現場の部隊まで一体的に作戦行動の訓練ができたことが大きな成果だ」と述べ、訓練の成果を強調しました。

また、アメリカ海兵隊第3海兵遠征旅団の旅団長、トレバー・ホール准将は「作戦を遂行する能力は衰えやすいので、習熟度を保つために定期的に訓練を行うことが非常に重要だ」と述べました。

12日は金武町のアメリカ軍ブルービーチ訓練で上陸訓練がメディアに公開される予定でしたが、海上のしけなどの影響で中止されました。