本部町で白い花を咲かせるサクラが見ごろに

本部町の伊豆味地区で、県内では珍しい白い花を咲かせるサクラが見ごろを迎えています。

本部町の伊豆味地区の公園などで見ごろを迎えているのは、150本あまりのクメノサクラで、例年より2週間ほど早く、先月中旬ごろから白い花を咲かせています。

伊豆味地区のクメノサクラは、もともと1950年代に久米島から苗が持ち込まれ植樹が進められたもので、一部が枯れたため15年あまり前に住民たちが植え直し、いまでは地元の名物になっています。

クメノサクラの花の色は、白から2週間ほどかけて薄いピンクに変わっていくのが特徴で、訪れた人たちは、スマートフォンで撮影するなどして楽しんでいました。

沖縄市から訪れた家族連れは、「ソメイヨシノのようで白くてきれいです」と話していました。

また、東京から訪れた男性は、「花がかわいらしいですよね。私も全国各地のサクラを見てまわっていますが、色合いがいいと思います」と話していました。

長年、クメノサクラの手入れを行っている「本部町花いっぱい推進協議会伊豆味支部」の徳村政邦支部長は、「クメノサクラは、白からピンク色に変わるなど風情があり、たとえようのない香りがする。多くの人に見ていただきたいです」と話していました。

伊豆味地区のクメノサクラは、今後の天候によるものの、来週いっぱい楽しめる見込みです。