新ミサイル部隊配備を前に発射機を積んだ車両を那覇基地に空輸

沖縄県うるま市にある陸上自衛隊の分屯地に今月ミサイル部隊が新たに配備されるのを前に、11日昼すぎ、発射機を積んだ車両が航空自衛隊那覇基地に空輸されました。

防衛省は、南西諸島の防衛力強化のためとして、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地に160人規模の「12式地対艦ミサイル」部隊を、今月、配備する計画です。

11日午後0時20分ごろ、福岡空港を離陸した航空自衛隊のC2輸送機が那覇空港に着陸しました。

40分後の午後1時前、機体の後部からミサイルの発射機を積んだ車両1台が降ろされました。

防衛省関係者によりますと、今後、航空自衛隊那覇基地から陸路で分屯地まで運ばれる予定だということです。

一方、新しいミサイル部隊をめぐり、陸上自衛隊は10日、民間のフェリーを使って部隊の車両を沖縄市の中城湾港に運び込み、その後、公道を使って分屯地まで移動させました。

当時、港には配備に反対する市民グループのメンバー100人以上が集まったほか、分屯地の前でも抗議活動が行われました。

「12式地対艦ミサイル」が沖縄本島に配備されるのは初めてで、防衛省関係者によりますと、今月21日に部隊が発足することになっています。