ゆいレールの10年間の経済効果は1兆769億円

去年、開業から20年となったゆいレールの経済効果について、民間のシンクタンクなどは昨年度までの10年間で1兆769億円にのぼるとする分析を発表しました。
開業からの10年間と比べるとおよそ1.4倍となっています。

那覇空港駅から浦添市のてだこ浦西駅までの17キロを結ぶ沖縄都市モノレール=ゆいレールは、去年、開業から20年を迎え、車両を1両増やした3両編成の運行も一部で始まりました。

那覇市にある民間のシンクタンク「りゅうぎん総合研究所」などはこのほど、ゆいレールの整備による経済効果について調査結果を発表し、昨年度までの10年間で1兆769億円にのぼると分析しています。

開業した2003年度からの10年間の経済効果は7784億円と分析していて、これと比べるとおよそ1.4倍となっています。

また、内訳を見ますと、駅周辺の住宅や商業施設などの開発で9070億円、5年前の路線の延長で889億円などとなっています。

ゆいレールを運行する会社は、現在2つの3両編成を、今後、9つに増やしたいとしていて、りゅうぎん総合研究所は「輸送力の拡大で利用者の増加が見込まれ、さらなる経済効果が期待される」としています。