若返ったFC琉球 好スタート

若返ったFC琉球 好スタート


開幕から1勝1分けと好スタートを切ったサッカーJ3のFC琉球。ホーム開幕戦では、5000人近いサポーターが集まり、大きな盛り上がりを見せていました。開幕後の2試合で活躍した期待の若手など3人の選手を取材しました。
(木村祥太カメラマン)

【若返ったチームが好発進!】
今シーズン、14人の新加入選手を迎え、25歳以下が20人と若返ったFC琉球。最年少18歳が、宜野湾市出身の幸喜祐心選手です。ピッチで堂々としたプレーを見せます。
(幸喜祐心選手)
「高校生の時から琉球でプロになるというのは決めていて、ユースに残りました。その時から琉球でプロになるというのは決めていました」
高校時代から世代別の日本代表に選ばれ、特別指定選手としてトップチームの試合にも出場。プロサッカー選手1年目の今シーズン、地元出身の生え抜きとしてさらなる飛躍を誓います。
(幸喜祐心選手)
「しっかり結果を出して子どもたちにしっかり夢と希望を与えられる選手になれるように頑張っていきたいです」
これまで攻撃的な中盤として出場する機会が多かった幸喜選手ですが。今シーズンは守備的な役割も求められる左のウイングバックに入ります。幸喜選手をサポートするのが、今シーズン、J1のガンバ大阪から加入した35歳のベテラン、藤春廣輝選手です。藤春選手は、左のセンターバックとして幸喜選手の後方でプレー。試合中も豊富な経験をもとにポジショニングなどの細かい指示を出していました。

(藤春廣輝選手)
「細かく言っているので、うるさいと思われますけど、それくらいやらないと試合には勝てない。フィールドプレイヤーでは、(年齢が)1番上と1番下なので、若い時から自信を持ってプレーできればどんどん成長につながるので、祐心にはどんどん言っていきたいなと思います」
(幸喜祐心選手)
「まだまだ分からないことはたくさんあるんですが、藤春さんが指示してくれます。あんな感じでめちゃくちゃ面白い方なので、話しやすいし分からないことがあったら、自分からも聞きにいける。藤春さんからもっと学んでいきたいと思います」
幸喜選手は開幕2試合でスタメンに抜擢。開幕戦ではゴールを決め、新しいポジションでのプレーにも手応えを感じていました。
(幸喜祐心選手)
「試合を重ねるごとに見えている場所が良くなっているかなと思います。勝ち点3を積み重ねて優勝できるようにしっかり頑張っていきたいと思います」

そしてもう1人、活躍が期待される選手がいます。2年目の白井陽斗選手(24)です。スピードに乗ったドリブルが持ち味のストライカーです。今シーズンの目標を聞くと。
(白井陽斗選手)
「得点王、それだけです」
加入1年目の昨シーズンは28試合に出場し3得点。ほとんどが途中出場でした。今シーズンこそは結果を出したいと意気込みます。
(白井陽斗選手)
「期待されているのは、得点だと思いますし、チームを勝たせられる選手として、もっと貪欲にギラギラした白井陽斗を見てほしいなと」
開幕戦で有言実行を果たします。スピードを生かして裏に抜け出すと、豪快なシュートでネットを揺らしました。連勝への期待が高まったホーム開幕戦。応援に訪れた子どもたちは試合前に。
(子どもたち)
「注目している選手は?」「白井陽斗選手です。点をいっぱいとってほしい」
前半から積極的にプレッシャーをかけてチャンスを作りますが、決めきれません。それでも、1点ビハインドで迎えた後半。スルーパスに抜け出してPKを獲得。
(白井陽斗選手)
「ハーフタイムに絶対に決めるから絶対守ってくれという風には、ディフェンダーとキーパーには言っていた」

みずから決めて、同点とします。さらに、後半41分。持ち前のスピードでゴール前に。最後まで諦めずにボールに食らいつき、2点目を決めました。アディショナルタイムに追いつかれ、惜しくも勝利はなりませんでしたが、白井選手は開幕2試合で3ゴールと結果を残しました。
(白井陽斗選手)
「去年FC琉球は苦しい思いをしたシーズンだったので、みんなその気持ちを忘れていないですし、やっぱりそれを晴らすのは優勝という形しかないと思うので、本当に1試合1試合、目の前の試合のためだけに全力を尽くしてやっていきたいなと思います」
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