平和祈念資料館で新収蔵品展 新たに集めた戦争資料など公開

沖縄戦最後の激戦地糸満市摩文仁にある沖縄県平和祈念資料館が新たに集めた戦争資料などを公開する展示会が開かれています。

この「新収蔵品展」は、沖縄県平和祈念資料館が令和3年度と4年度に新たに寄贈された資料を広く県民に知ってもらおうと開いているものです。

このうち、糸満市内の畑で見つかった旧日本軍の「九七式軽迫撃砲」は、砲身の内径が90ミリ、長さが1メートル30センチあり、旧日本軍が沖縄戦のころに使っていたとみられる貴重な資料です。

また、現在のうるま市にある石川収容所での配給に使われていた「メリケン粉袋」は、アメリカからの支援物資の粗挽きの小麦が入っていたもので、寄贈した人の祖母が「この袋によって命をつなぐことができた」と大切に保管していたものです。

このほか、旧日本軍の軍人手帳や軍の刀、それに沖縄の復帰後行われた昭和53年の交通ルールの変更、「730」で使われたポスターなども展示されています。

沖縄県平和祈念資料館学芸班のスナール静華主査は「沖縄戦に関するものなど多くの資料を展示しているので、皆さんに見ていただきたい」と話しています。

この展示会は、6月10日まで開かれています。