有事の際のシェルター 石垣市が来年度から設計に着手

石垣市は、有事の際に住民が一時的に身を寄せることができる「シェルター」の整備について、来年度から設計に着手し、令和8年度中の完成を目指すことにしています。

有事の際の住民の避難をめぐり、政府はいわゆる「台湾有事」なども念頭に、離島などの住民が一時的に身を寄せられるシェルターを整備する考えで、国の財政支援を受けた自治体が公共施設などの地下に鉄筋コンクリートの堅ろうな構造で設けることを想定し、調整を進めています。

こうしたなか、先月、石垣市の中山市長は定例の市議会の中で、市役所に隣接する「防災公園」のエリアの地下に、有事や災害が起きた際の避難などに活用できる駐車場の建設を進めていく考えを明らかにしました。

市によりますと、「シェルター」などとして利用できるよう、来年度に設計に着手し、令和8年度中の完成を目指して手続きを進めるとしています。

具体的な広さや収容できる人数などの詳細について、市は「今後、国が示すガイドラインを踏まえて、検討を進めていきたい」と話しています。