「三線」と「筑前琵琶」の音色の違いなど楽しむ演奏会 那覇市

語呂合わせで「さんしんの日」の4日、「三線」と「筑前琵琶」の音色の違いなどを楽しむ演奏会が、那覇市で開かれました。

演奏会は国の登録有形文化財に指定されている沖縄ホテルで開かれ、まず県内の民謡歌手が三線で「かぎやで風」や「小浜節」を披露しました。

一方、東京から来た奏者は明治時代に九州で広まった「筑前琵琶」で平家物語の「祇園精舎」を奏でました。

参加者たちはスマートフォンで撮影したり、手拍子を打ったりしながら趣の異なる2つの楽器の音色を楽しんでいました。

会場では伝統芸能や琉球文化に詳しい専門家が、「筑前琵琶」が明治時代に広まったことや三線がルーツだと伝えられる三味線にも影響されて作られたことなどを解説し、琵琶が琉球王朝時代の宮廷音楽「御座楽」で演奏されたことも紹介していました。

静岡から来た70代の女性は「三線は沖縄の楽器と知っていましたが、どのようなものか分からず、聞いてみたいと思ってきました。琵琶との違いもとても面白かったです」と話していました。

また、那覇市の80代の女性は「琵琶に感動しました。初めて身近に聞いたので、楽しい思い出ができました。音色の違いもすごかった」と話していました。