米軍普天間基地の深夜早朝の離着陸回数 前年比3割増

去年1年間にアメリカ軍普天間基地を深夜・早朝に軍用機が離着陸した回数は、前の年に比べおよそ3割増えていることがわかりました。

沖縄防衛局によりますと、去年1年間に普天間基地を軍用機が離着陸した回数は1万3612回で、前の年に比べ2336回、率にして15%減りました。

一方、日米の騒音防止協定で運用が制限されている午後10時から午前6時までの深夜・早朝の離着陸の回数は去年は441回で、前の年より111回、率にして34%増加しました。

深夜・早朝の離着陸が確認されなかった月は、防衛局が調査を開始した2017年4月以降、2019年11月と2020年12月の2回だけで、協定が形骸化していることがうかがえます。

また、外来機の離着陸の回数は去年までの3年間、毎年3000回を超えていて、全体に占める割合も年々増加しています。

普天間基地を抱える宜野湾市は、外来機の飛行の禁止を求めていて、市の担当者は「前の年に比べ離着陸の回数が減ったのは、去年11月の鹿児島県・屋久島沖の墜落事故を受けたオスプレイの飛行停止が影響している可能性も考えられる。引き続き、深夜・早朝は飛行しないよう国やアメリカ側に申し入れていきたい」と話しています。