能登半島地震から2か月 被災地から県内への避難者は

能登半島地震から1日で2か月です。
沖縄県によりますと、これまでにのべ68人が、石川県の被災地から県内のホテルや公営住宅に避難したということです。

このうち、浦添市の市営住宅では、石川県珠洲市から90代の両親と妹の4人で弟を頼って避難してきた、阪口裕子さんたちが暮らしています。

阪口さんたちの自宅の車庫は大きく壊れ、裏山は崩れました。

自宅の中でも、戸は全て外れて柱が斜めになり、4人にけがはありませんでしたが、全壊と判定されました。

阪口さんたちは、大津波警報が出たため、まず、車で廃校になった小学校へ避難しました。

ただ、その後打診された2次避難先にはベットがなく、高齢の両親が生活するには難しい場所だったため、地震から10日後には沖縄へ避難しました。

生活環境が変わったためか、両親は地震前より衰えを感じるということですが、阪口さんは「2年たったら珠洲に住めるかというと、とても住めるような気がしない」として、今後、どうすべきなのか複雑な心境だと明かしました。

一方、珠洲市の地元では地道な復興作業が進められていて、阪口さんは自宅の片づけに戻ることもままならないまま、悩みが深まるばかりだと話します。

阪口さんは「こちらでずっと住むと珠洲を捨ててきたみたいな感じがします。ただ、壊れた家のところをきれいにして家を建てるとなると、それも地盤が怖いから考えられないという感じで、本当にどうしたらいいのかなという状況です」と話していました。