うるま 陸自の訓練場整備計画 いったん白紙に戻す方向で検討

地元から断念を求める声が出ている、うるま市に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画について、防衛省がいったん白紙に戻す方向で検討を進めていることが分かりました。

防衛省は、那覇市に司令部がある陸上自衛隊第15旅団の師団への改編で人員が増加し、訓練が増えるため、うるま市石川のゴルフ場跡地およそ20ヘクタールを取得し、新たに訓練場を整備することを計画しています。

一方、地元からは、住民の暮らしに影響が出るなどとして計画の断念を求める声が出ていて、自治会の代表や超党派の市議などで作る予定の新たなグループが、近く署名活動や市民集会を開催する予定です。

政府はこれまで「計画を白紙にする考えはないものの、取得後の土地の利用のあり方について改めて検討を行っている」としていましたが、複数の関係者への取材で、防衛省が計画をいったん白紙に戻す方向で部内で検討を進めていることが分かりました。

この計画をめぐっては、今月17日に玉城知事が、沖縄を訪れた木原防衛大臣に対し、「一度、白紙に戻して見直していただきたい」と述べ、計画の見直しを求めました。

そして、27日は、自民党沖縄県連が、地元の合意形成を得ることは難しいとして、政府に対して白紙撤回を求めていく方針を明らかにしています。