航空自衛隊の幹部自衛官がパワハラ 部下を平手打ち 停職処分

航空自衛隊那覇基地の幹部自衛官が、部下を指導する際、平手打ちをしたり暴言を伴う威圧的な指導をしたりするなどパワハラを行ったとして、28日付けで停職20日間の懲戒処分を受けました。

懲戒処分を受けたのは、航空自衛隊那覇基地に司令部を置く、南西航空方面隊の航空警戒管制団に所属する50代の1等空尉です。

航空自衛隊那覇基地によりますと、1等空尉は3年前の10月、部下の隊員を指導する際に頭を平手打ちする暴行を加えたということです。

さらに、おととし8月と去年4月には、3人の部下の隊員に対し、複数回にわたって暴言を伴う威圧的な指導を行ったということです。

被害を受けた隊員が所属部隊の上司などに相談したことで発覚したということで、航空自衛隊那覇基地は精神的苦痛を与えたパワーハラスメントにあたるとしています。

1等空尉はパワハラ行為を認めたうえで、「指導として行っていた」と話しているということです。

被害を受けた4人の隊員のうち、1人は退職、1人は休職しているということで、那覇基地司令の鈴木繁直空将補は「このような事案を生起させたことは誠に遺憾だ。今後、さらなる隊員指導の充実を図り、ハラスメントの絶無に向けて努めていく」とコメントしています。