県は比謝川からの取水を28日にも再開する予定

ダムの貯水率の低下を受けて、県は、有害性が指摘されている有機フッ素化合物の影響で停止している本島中部の比謝川からの取水を28日にも再開する予定です。

本島に11あるダムの26日時点での貯水率は44.7%と、平年より31.2ポイント低く、28日にも過去10年で最も低い6年前の44.3%を下回る見込みです。

これを受け、県企業局は有害性が指摘されている有機フッ素化合物=PFOSなどの影響で停止していた本島中部の比謝川からの取水を再開することを決めました。

26日、市町村を対象に開いた説明会で、取水を再開した場合、北谷浄水場のPFOSなどの濃度は、国の暫定的な目標値の水1リットルあたり50ナノグラムを下回るおよそ26ナノグラムになる見込みだと報告しました。

そのうえで、浄水場では活性炭を活用してPFOSなどを除去するため、浄水後の水の濃度はさらに低くなる見通しだとしています。

市町村から異論はなく、県企業局は27日開かれる国や県などでつくる協議会で提案し、28日にも再開する予定です。

県企業局の石新実企業技監は「高機能活性炭での除去でPFOSなどの国の暫定目標値は大幅に下回る状態で水を提供できると考えているので心配しないでほしい」と話していました。