うるま市の陸自訓練場問題で元市議が計画撤回に向けOB会設立

地元の自治会などが反対しているうるま市石川に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画をめぐって、24日、旧石川市の元市議会議員たちも計画の断念を目指して新たなグループを設立し、今後、署名活動や沖縄防衛局などへの要請を行うことを確認しました。

うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する防衛省の計画をめぐっては、地元の自治会などが計画の断念を求めるなど反発の声が強まっています。

こうした中、24日、合併してうるま市になる前の石川市の元市議会議員たちが会合を開き、計画の断念を目指して元市議会議員たちでつくる「OB会」を設立することを決めました。

そして、今後自治会の代表者や現職の市議会議員らが来月10日に発足させる新たなグループに合流することや、反対の署名活動を行うこと、それにうるま市や沖縄防衛局に対して計画を撤回するよう求めていくことなどを確認しました。

会長に就任した伊波常洋さんはOB会には保守や革新といった立場にとらわれず20人あまりの元市議会議員が参加しているとした上で「自分も自民党の議員として自衛隊も安全保障のために必要と考えて行動してきたが、今回の計画は地元へ事前に説明がないなど手順が問題であり、訓練場の場所も問題だ。撤回されるまで保革を乗り越えて活動していきたい」と述べました。