米駆逐艦 寄港の場合 港湾労働者の組合 那覇と石垣でストへ

アメリカ軍のミサイル駆逐艦が来月、石垣港への寄港を計画していることをめぐり、港湾労働者で作る労働組合は、仮に寄港した場合、那覇港と石垣港でストライキをすることを決めました。

横須賀基地を拠点とするアメリカ海軍の第7艦隊に所属するミサイル駆逐艦の「ラファエル・ペラルタ」は、日米地位協定に基づいて来月11日からおよそ4日間、補給や乗組員の休息を目的に石垣港に寄港する計画を打診しています。

これに対して、港を管理する石垣市は、安全に使用できる岸壁がないとして、入港を認めないことを決めていました。

一方で、市によりますと、その後、米側から寄港計画について説明がないということで、寄港するのかどうか不透明な状況が続いています。

こうした中、港湾労働者でつくる全日本港湾労働組合沖縄地方本部は、港で働く労働者の安全を無視する行為で到底許されない」として、仮に駆逐艦が寄港した場合には、那覇港と石垣港で3月11日から14日にかけておよそ1000人規模でストライキを行うことを決めました。

全日本港湾労働組合沖縄地方本部の山口順市執行委員長は「本当に入港しなければならない状況なのかと問いたい。軍艦が来ることで安全保障上の脅威が高まっているというメッセージになってしまい、風評被害が出ないか心配だ」と話していました。

ストライキが実施されることになれば、物流に大きな影響が出ることが懸念されます。