山登りの遭難に注意 名護市で山道に標識などを設置

沖縄本島北部で山登りを楽しむ人たちが増える一方、道に迷う人たちもいることから、17日、名護市で地域の人たちや警察などが、山道に標識などを設置しました。

名護市の勝山地区には、嘉津宇岳や三角山と呼ばれる山があり、気軽に登れそうなイメージから多くの人たちが自然を楽しむため訪れています。

ただ、山登りで道に迷うなどして遭難し、警察や消防などが捜索するケースも起きていることから、17日は、地域の人たちと警察や消防、それに山岳会の人たちなどおよそ30人が参加して、標識を設置する作業を行いました。

参加した人たちは山道に入ると、どちらへ進めばよいか分かるよう、数字で示したプレートやピンク色のリボン、それに方向などを示す標識を設置していました。

名護警察署によりますと嘉津宇岳の連山では、おととしが5件、去年が2件、そしてことしに入ってもすでに1件、道に迷ったなどの通報があったということです。

勝山地区の岸本一郎区長は「コロナ禍のあと登山客が急激に増えました。初めて山登りをする人たちや、中には十分な装備をしないまま登る人もいます。風光明美な山々なので、準備をして楽しんでほしいです」と話していました。