うるま市の訓練場整備計画で防衛局が県に説明 理解求める

うるま市に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画をめぐって、15日、沖縄防衛局の職員が県庁を訪れ、計画への理解を求めました。

防衛省は、那覇市に司令部がある陸上自衛隊第15旅団の師団への改編に伴い、訓練が増えるため、うるま市石川のゴルフ場跡地およそ20ヘクタールを取得し、新たに訓練場を整備する計画です。

この計画をめぐっては、地元から反対の声が出ているほか、玉城知事も「住民のさまざまな不安を真摯に受け止め地元の意向を尊重する姿勢を示していただきたい」として説明を求める考えを示していました。

こうした中、15日、県庁に沖縄防衛局の職員2人が訪れ、午前10時から非公開でおよそ40分間、県の職員に説明しました。

この中で、県側が県立石川青少年の家が隣接し、夜間に寝ていたりウォーキングをしたりする利用者もいるため、夜間訓練での騒音の発生や照明の設置、それに景観への影響などの懸念を伝えました。

これに対して、防衛局側は訓練を行う際には、事前に内容や時間を知らせ、照明は設置しないと回答したということです。

また、景観への影響については、今後検討すると述べたということです。

防衛局はこのほか、場所選定の理由や音の出る実弾や空砲などを使用しないこと、緊急時を除いてヘリコプターを使用しないことなどを伝え、理解を求めたということです。

説明を受けた県基地対策課の長嶺元裕課長は「関係自治体や地元の住民に丁寧に説明するようお願いした。防衛局も地元の理解と協力が必要不可欠なので、丁寧に説明していく必要があると言っていて、認識は共通している。きょうの内容を三役まで報告した上で、改めて対応は検討したい」と話していました。