やんばるの魅力を世界へ!アートフェスティバル開催

アートを通じて本島北部・やんばる地域の魅力を県内外、アジア、そして世界へ発信しようという催しが開かれています。

大宜味村の旧塩屋小学校をメイン会場に県内9か所で開かれている、「やんばるアートフェスティバル」。7年前にスタートした催しでこれまでの来場者はのべおよそ30万人。

展示されているのは県内外出身のアーティストの作品で、その1つ、旧塩屋小学校で展示されている巨大なびょうぶ。そこには、金ぱくで描かれた戦車や英語が書かれた瓶。神奈川県出身の作家が戦争をテーマに「沖縄という複雑な土地が生んだ歴史と文化を感じてもらいたい」と制作したそうです。

教室には、地元の人たちを捉えた写真の数々が並べられています。引き出しの中にある板には、写真への思いが綴られています。このうち、今から19年前に息子たち6人を母親が撮影した1枚には、子どもへの変わらぬ思いと当時を懐かしむ気持ちが記されています。一瞬の表情を捉えた1枚とメッセージを通じてその人の歩んできた人生に思いを巡らすことができます。

そして、会場には、県出身の14歳のアーティスト「ミラクルくん」の作品も展示されています。ペンや絵の具で描かれたユニークな動物の姿からその生命力が伝わってくるようです。絶滅の恐れがある動物たちがこれからも幸せに暮らしていけるようにという願いが込められています。

「やんばるアートフェスティバル」は、旧塩屋小学校のほかにも名護市や国頭村などの会場で2月25日まで開かれています。メイン会場の旧塩屋小学校は毎週火曜日と水曜日がお休みです。入場料は高校生以下は無料、県内在住の方は300円などとなっています。