石垣で初 弾道ミサイルの飛来想定した避難訓練

石垣市では初めてとなる弾道ミサイルの飛来を想定した避難訓練が12日、行われました。

訓練は国や県、それに石垣市が主催し、外国から弾道ミサイルが発射され、上空を通過するという想定で行われ、市民など130人余りが参加しました。

午前10時すぎに防災無線から避難が呼びかけられると、避難場所になっている石垣市民会館に参加した市民が続々と入り、頭を手で覆い身を守る姿勢を取っていました。

弾道ミサイルの飛来を想定した訓練は、沖縄県内ではおととし11月には与那国島で、去年1月には那覇市で行われていて、石垣市の実施は今回が初めてです。

また、実際のJアラート=全国瞬時警報システムは、沖縄県内では北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用した衛星の発射で、避難を促す情報が去年3回発信されています。

参加した40代の男性は「ミサイル発射で近くの建物に逃げ込むということは、現実ではあまりないので焦る人もいると思う。次回もあったら参加したい」と話していました。

石垣市の中山市長は「シェルターの件も、国と連携しながら設置に向けた動きや予算措置などのお願いもしている。さまざまな想定しながら、市民の命を守るための最大限の行動をしていきたい」と話していました。