石垣島 国の特別天然記念物「カンムリワシ」の観察会

国の特別天然記念物の「カンムリワシ」について理解を深めてもらおうと、生息地の石垣島で11日、観察会が開かれました。

観察会は毎年この時期に、石垣島でカンムリワシの保護活動をしている市民団体が開いているもので、親子連れなど40人余りが参加しました。

参加者たちは水田の間の農道を歩き、ガイドがカンムリワシを見つけると、双眼鏡などで観察しながら、説明に耳を傾けていました。

11日はあわせて4羽のカンムリワシが見つかり、飛ぶ姿のほか、エサを食べたりガードレールに止まって休んだりする様子も観察することができました。

参加した小学3年の男の子は「初めて見ましたが、すごいなと思いました。かっこいいです」と話していました。

男の子の母親は「思っていたより大きいなと思いました。事故で数が減らないように祈ってます」と話していました。

また、主催者が用意した車いすを利用して参加した60代の男性は「体が不自由になっても参加できてうれしいです。カンムリワシがかっこよく飛んでいるところを見られてよかったです」と話していました。

カンムリワシは、国内では石垣島と竹富町の西表島だけにおよそ200羽が生息していると推定されています。

市民団体では、地元の人に理解を深めてもらい保護につなげていきたいとしています。