与那国島に新たに地対空ミサイル部隊配備で予定地の測量調査

与那国島の陸上自衛隊の駐屯地に、新たに地対空ミサイル部隊を配備する計画をめぐり、予定地の区域を決める測量調査を行うなど、用地の購入に向けた手続きを本格化させていることが沖縄防衛局への取材でわかりました。

政府は、南西諸島の防衛を強化するとして、新たに陸上自衛隊の駐屯地に「地対空ミサイル部隊」などを配備する計画を進めています。

防衛省は、ミサイル部隊の庁舎や火薬庫、それに訓練場を整備するために、現在ある駐屯地の東側の土地、およそ18ヘクタールの取得を計画していて、予定地の区域を決めるための測量調査を行っていることが沖縄防衛局への取材でわかりました。

調査は、去年12月6日に開始し、来月29日までを予定していて、防衛局は、具体的な面積や境界を確定した上で、鑑定評価を行い、土地の価格を算定することにしています。

防衛局は、それを踏まえ、地権者と用地取得の交渉を行うことにしていますが、土地の価格の具体的な提示時期を現時点で示すことは困難だとしています。

一方、取得を予定している土地には埋蔵文化財があり、沖縄防衛局は「施設の整備にあたっては関係法令に従い適切に対応する考えだ」などとコメントしています。