警察署の車に投石し壊す 沖縄県が損害賠償の提訴方針固める

おととし沖縄市の沖縄警察署の周辺に大勢の若者が集まり、石を投げて捜査車両を壊すなどした事件で、県は警察が当時、事件に関わった少年やその親などに弁償を求めたものの応じなかったとして、損害賠償を求める訴えを起こす方針を固めました。

おととし1月、沖縄警察署の周辺に大勢の若者が集まり、一部が石や空きビンを投げて捜査車両を壊すなどした事件で、県と警察によりますと、県や国が所有しているパトカーや電光掲示板、それにシーサー像など21点、総額で412万円の被害が出たということです。

こうした中、県は当時、事件に関わった少年や暴力団員15人と少年の親などのあわせて38人に対し、損害賠償を求める訴えを起こす方針を固めました。

警察によりますと、去年11月ごろに、連帯して弁償するよう交渉を進めたものの、一部から同意が得られなかったということです。

県は2月の定例会で関連の議案を提出し、議決され次第、手続きを進めて年内にも提訴する方針です。