沖縄美ら海水族館 新種を「チュラウミゴカクヒトデ」と名付け

本部町の沖縄美ら海水族館が、3年前に本島北部周辺の深海で採集したヒトデが新種だとわかり、「チュラウミゴカクヒトデ」と名付けられました。

このヒトデは、沖縄美ら海水族館が3年前の3月、恩納村の深海およそ250メートルで、無人潜水艇による調査中に採集しました。

星形で薄い体と腕の先にある骨盤が発達しているのが特徴で、調べた結果新種であることが分かり、沖縄美ら海水族館がアメリカのスミソニアン博物館などと共同で論文を発表し「チュラウミゴカクヒトデ」と名付けました。

沖縄美ら海水族館では、5匹の展示も行われていて、訪れた人たちは水槽に顔を近づけるなどして、体長が10センチほどでオレンジ系の色彩をした「チュラウミゴカクヒトデ」を観察していました。

埼玉県から観光で訪れた女性は、「みたことない模様でかわいいです。水族館で見られるのはすばらしいと思います」と話していました。

沖縄美ら海水族館の飼育担当、岡本情さんは、「いま展示されている5個体は、それぞれ微妙に模様や色のつきかたが違うので変化を見てほしい。水槽の中でどのような行動が見られるかを観察し、繁殖にも力を入れていきたい」と話しています。