那覇空港で旅客機の炎上事故を想定し訓練 緊急時の手順確認

先月、羽田空港で海上保安庁の航空機と衝突した日本航空機が炎上する事故が起きましたが、那覇空港では8日、旅客機が炎上し多くのけが人が出たことを想定した訓練が行われ、空港や消防、それに警察の関係者などが緊急時の手順を確認しました。

この訓練は国土交通省那覇空港事務所が毎年行っているもので、空港関係者のほか、消防や警察、医療機関などおよそ60の機関から250人ほどが参加しました。

旅客機が着陸後、エンジンから出火し機体が炎上して多くのけが人が出たという想定で行われ、消火活動のあと、消防隊員が乗客を誘導したり、けが人を担架で運んだりしました。

現場では、けがの程度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」も行われました。

続いて、救護所に運ばれたけが人への応急処置や、ドクターヘリや救急車で重症の人を病院に搬送する手順も確認しました。

那覇空港事務所の古堅厚弘空港長は「各機関の連携を確認することができた。羽田空港での事故は、ことの重大さを重く受け止めている。訓練を通じてしっかりと関係者と連携をして、1人でも多くの人命を救助することが重要だと改めて強く感じた」と話していました。