久米島空港〜下地島空港 チャーター便の実証運航が始まる

久米島町は観光客などの増加につなげようと久米島空港と宮古島市の下地島空港を結ぶチャーター便の実証運航を7日から始めました。

実証運航は、県内の離島をめぐる周遊観光や島民の相互交流で訪問客が増加するか確かめるのを目的に久米島町が1000万円の予算をかけて初めて実施します。

84人乗りのジェット機で久米島空港と宮古島市の下地島空港を結びます。

久米島町役場では午前中から、担当の商工観光課の職員がチャーター便を受け入れる最終の準備に追われていました。

そして午後3時すぎに、下地島空港からの便が到着すると乗客41人に用意した観光パンフレットや地元のお菓子などを配って歓迎していました。

チャーター便は7日から14日までに6往復することになっています。

久米島町は期間中の搭乗者数の目標をおよそ600人としていて、これまでのところ86%にあたる515人から予約が入っているということです。

久米島町の桃原秀雄町長は「久米島への観光客は10万人前後で、冬場に定期便にできると1.5倍ぐらいまで増加が見込まれ経済効果も期待できる。宮古島市とも連携して将来定期便にできればと思う」と期待しています。

また町内と空港で土産物店を営む男性は「オフシーズンにチャーター便が運航されることは来店する客も増え、ビジネスチャンスも増えるので非常に期待しています」と話していました。

【チャーター便の利用者】

チャーター便を利用した宮古島市の30代の女性は「あっという間に着きました。いろんな島に簡単に行けるようになったらいいと思います」と話していました。

また宮古島市の70代の男性は「直線距離では近いけど足をのばすのは難しいので来ました。天候は悪いけど来るだけでも満足です」と話していました。