県内の景気 4か月連続「拡大基調にある」

日本銀行那覇支店は、最近の県内の景気について、個人消費や公共投資が好調なことから、4か月連続で「拡大基調にある」としています。

日銀那覇支店が発表した先月の県内の金融経済概況によりますとまず11月の「個人消費」は、物価が上がっているものの、新型コロナの5類への移行後、初めてとなった年末商戦が好調だったことや、消費者の購入件数や量が底堅く推移していることなどから、スーパー・デパート、コンビニの販売額は前の年の同じ月に比べて7.0%、ドラッグストアが13.2%とそれぞれ増加していて、「緩やかに増加している」としています。

また「公共投資」は、国の防衛関連工事が増え年度末にかけても増加が見込まれるとして、「高めの水準で推移している」から「増加している」に判断を引き上げています。

このほか「観光」は、観光客数の増加や客室単価を引き上げる宿泊施設も出てきていることなどから、「拡大基調にある」としています。

こうしたことから、日銀那覇支店は県内の景気について、4か月連続で「拡大基調にある」と判断しています。

日銀那覇支店は「春闘の賃上げの動きが中小・零細企業にどう波及するかや、3%半ばで推移する県内の消費者物価指数の上昇が個人消費の下押しの圧力にならないかなど、注意深く見ていく必要がある」としています。