辺野古 大浦湾側埋め立てに向け土砂仮置き作業を国が開始

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐって、国が、大浦湾側の区域を埋め立てるための土砂を現場に仮置きする作業を始めたことが防衛省関係者への取材で分かりました。

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐっては、国は、軟弱地盤がある大浦湾側の区域の埋め立てに向けて、護岸の造成工事に必要な海上ヤードを設けようと石材を投入するなど、代執行に伴う工事を先月10日から開始しました。

これに加えて、国が、新たに埋め立てがほぼ完了している辺野古側の区域に、大浦湾側の区域を埋め立てるための土砂を仮置きする作業も先月から始めていたことが、防衛省関係者への取材で分かりました。

沖縄防衛局は、去年8月、およそ100万立方メートルの土砂を運び込む工事を業者と契約していて、作業の期間はことし9月末までとなっています。

国は、普天間基地の1日も早い全面返還を実現するため、工事を着実に進めていくとしている一方で、玉城知事は、国に対し、工事を中止し、問題解決に向け対話に応じるよう求めています。