沖縄県系人と県民が交流する拠点 5年後メドに県内に新設

世界におよそ42万人いるとされる国内外に住む沖縄の県系人と県民が交流する拠点が、5年後をメドに沖縄県内に新設されることになりました。

これは、沖縄県の玉城知事が31日の定例会見で発表しました。

それによりますと、この拠点は仮称が「世界ウチナーンチュセンター」で、世界におよそ42万人いるとされる国内外に住む沖縄の県系人と県民が交流する場所として整備されます。

与那原町と西原町にまたがるマリンタウン地区に新たに整備するMICE施設に併設される予定で、5年後の2029年の完成を目指しています。

施設の面積はおよそ300平方メートルで、館内には、移民に関する資料などを展示するほか、県民や県系人の子孫、海外留学生などが利用できる学習施設、国内外からの問い合わせに応じる相談窓口などを設けることにしています。

沖縄県では5年に1度、沖縄にルーツを持つ人が世界各地から集って交流を深める「世界のウチナーンチュ大会」を開催していて、県は施設を最大限に活用していきたいとしています。

玉城知事は「沖縄におけるシンボルとして、また世界のウチナーンチュの心のよりどころとして、この施設に県内外、海外からも多くの県系人やウチナーンチュが集い、お互いが交流することで、ウチナーネットワークの継承発展につなげていきたい」と述べました。