「ひめゆり平和祈念資料館」入館者数が2400万人に

沖縄戦で旧日本軍に動員された女子生徒たちの体験を伝える糸満市の「ひめゆり平和祈念資料館」は開館から34年となる中、30日入館者数が2400万人に達しました。

「ひめゆり平和祈念資料館」は沖縄戦に看護要員として動員された女子生徒や教諭あわせて136人が命を落とした「ひめゆり学徒隊」の足跡を伝えようと、平成元年の慰霊の日に開館しました。

当時の出来事を語ることができる体験者が少なくなる中、次の世代に戦争の悲惨さを伝えていくため、開館以来初めて展示の内容を見直し、令和3年4月にリニューアルオープンしました。

開館から34年となる中、30日午後、入館者数が2400万人に達し記念のセレモニーが行われました。

2400万人目となったのは東京都の高校に通う林和哉さん(17)で「ひめゆり平和祈念資料館」の普天間朝佳館長から認定書と記念品が贈られました。

林さんは「2400万人目に選ばれてびっくりですし、うれしいです。ここで平和であり続ける大切さを学びたいと思います」と話していました。

普天間館長は「たくさんの皆さんに来館いただき支えられている資料館だときょう改めて思いました。感謝申し上げます」と話していました。

資料館では新型コロナの感染拡大に伴い4年前を最後に元ひめゆり学徒による館内説明を休止し、若い世代の職員たちが語り部の取り組みを引き継いでいます。