地震や津波を想定 糸満市で住民参加の避難訓練

地震や津波などの大規模災害を想定した避難訓練が糸満市で行われ、参加した人たちが避難経路などを確かめていました。

この訓練は28日糸満市の米須小学校の校区にある6つの地区の住民や児童などおよそ350人が参加し、地震や津波などの大規模災害が起きたという想定で行われました。

午前8時半ごろ、糸満市の防災行政無線で安全を確保して避難するよう呼びかけられると、参加者たちはまず、緊急避難場所や避難所に指定されている米須小学校まで歩いて移動しました。

そして、体育館で地域ごとに集まって、無事に避難できているか確かめていました。

また、体育館では、沖縄気象台の職員が参加者たちに津波はくり返し押し寄せてくるためすぐに高台へ逃げることや事前に危険な場所や避難場所を確認しておくことが重要だと説明していました。

米須地区では、4年前に自主防災組織を立ち上げ、防災訓練などの活動に取り組んでいるということです。

訓練に参加した50代の男性は「災害は決して遠くで起こることではなく、身近に起こるものだと考えながら参加しました。思い出すという意味でも必要な訓練だと感じました」と話していました。

米須自治会自主防災会の久保田秀樹会長は「今後は被災したことを想定して体育館で生活する訓練や、しっかり備えができているかなどの確認に力を入れていきたい」と話していました。