県警本部の被災地派遣隊が安否不明者の捜索活動を報告

能登半島地震の被災地に派遣されていた沖縄県警察本部の派遣隊が、29日、活動報告を行い、沖縄とは違って寒さが厳しく、家屋が倒壊するなどの過酷な環境の中で、安否がわからない人たちの捜索活動にあたった様子を語りました。

沖縄県警察本部は今月17日から22日までの間、災害派遣隊として警察官と警察職員あわせて14人を石川県へ派遣し、石川県珠洲市で、安否がわかっていない人の捜索などにあたりました。

29日午後、那覇市にある県警察本部で活動報告が行われ、現地で活動した広域緊急援助隊特別救助班の喜友名朝之班長は「被災者はまだ水道やガスが通っていない環境の中で生活している。この人達のために何ができるかを意識しました。沖縄と違って、寒い環境にあるので、経験したことのない現場活動でした」と振り返りました。

そのうえで、「家屋の倒壊や土砂災害の状況は現地に入ってみないと分からなかった。普段、訓練の環境の中ではなかなかこうした経験はなく、こういった状況でもどのように救出、救助にあたれるのかを意識しながら、今後、訓練しなければいけないと感じました」と今後への教訓を語っていました。