米軍のパラシュート降下訓練 嘉手納町議会 抗議決議を可決

地元が中止を求める中、アメリカ軍が、嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を先月に続いて今月も行ったことについて、地元の嘉手納町議会は26日、抗議決議と意見書を全会一致で可決しました。

今月19日、アメリカ軍は、日米両政府が原則、伊江島で行うことで合意しているパラシュート降下訓練を地元が中止を求める中、先月に続き、嘉手納基地で行いました。

アメリカ軍は、伊江島補助飛行場の滑走路の整備状態を理由にしています。

これを受けて、嘉手納町議会は26日、臨時会を開き、抗議決議と意見書を全会一致で可決しました。

抗議決議と意見書では「住民が住む場所が嘉手納基地に極めて近接していて、一歩間違えば重大な事故につながりかねず、パラシュート降下訓練は周辺住民の平穏な暮らしを脅かすものであり、断じて容認できない」などとしています。

その上で、日米両政府に対して、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を行わないことや、伊江島補助飛行場が使用できないなどの例外的な場合に限り嘉手納基地を訓練で使用できるとする合意を撤廃することを求めています。

意見書は、議会の代表者から沖縄防衛局の伊藤晋哉局長に手渡されました。

午後には、嘉手納基地を抱える沖縄市と嘉手納町、北谷町で作る協議会=三連協も沖縄防衛局を訪れて抗議をしました。