3か月で平均3.3キロの減量に成功 読谷村と企業の実証実験

読谷村が企業と合同で生活習慣病の予防にAI=人工知能を活用する実証実験を行ったところ、およそ3か月で平均3.3キロの減量に成功したことなどが報告されました。

沖縄県は、内臓に脂肪がついて生活習慣病の危険性が高まるメタボリックシンドロームやその予備軍の割合が全国の都道府県の中でワーストとなっています。

こうした中、読谷村は村民の生活習慣病の予防などを目的に東京大学発のスタートアップ企業と合同で実証実験を行い、25日はその結果などについて報告しました。

実験は、去年5月から9月にかけての3か月間、生活習慣病のリスクが高い人など26人を対象に行われました。

この企業が開発したバスマットが体重を測定して管理栄養士や保健師などの専門家のチームに情報を送り、AIと専門家が分析して個々にあった提案などを行ったということです。

その結果、平均で3.3キロの減量に成功し、参加者の95%が健康への意識が向上したと回答したということです。

実験は那覇市でも行われ、読谷村と同様の結果が得られたということで、現在、県内では2つの自治体が実験に参加したい意向を示しています。

読谷村健康推進課の宜保健課長は「読谷村だけの課題ではないので今後展開していき、沖縄県の健康寿命や健康度を上げていくための1つのきっかけになってほしい」と話していました。