東京パラリンピック7位入賞の喜納選手が小学校で講演 沖縄市

東京パラリンピックの女子マラソン車いすのクラスで7位に入賞した喜納翼選手が25日、沖縄市の小学校を訪れ、子どもたちに「日々の積み重ねを大切にしてほしい」と語りました。

うるま市出身で東京パラリンピックの女子マラソン車いすのクラスで7位に入賞した喜納選手は、25日、沖縄市の宮里小学校で4年生およそ160人を前に講演しました。

喜納選手は、まず小学4年生のころからバスケットボールに打ち込んでいたものの、大学生の時にウエイトトレーニング中の事故でけがをして下半身不随になったことを話しました。

入院中は、悩んだり苦しんだりしたものの、毎日、家族や友達がお見舞いに来てくれて前向きな気持ちになったということで、「日頃から家族や友達を大切にしていってほしい」と呼びかけました。

そして、車いすでの生活になったあと車いす陸上の競技と出会い、練習を積み重ねて東京パラリンピックに出場したことを紹介し、「1日1日、小さなことの積み重ねが未来の自分を作り上げます。きょうはこれを頑張ったなと思えるなにか1つを毎日積み重ねていってほしい」と子どもたちに伝えました。

4年生の男の子は「車いすの人も生活の中での不安を乗り越えて挑戦していると思った。僕も1日1日大切に練習を積み重ねて、サッカーが上手になりたいです」と話していました。

4年生の女の子は「新しいことにチャレンジする勇気や自信があるのはすごい。私も喜納さんみたいにいろいろチャレンジしたい」と話していました。