大地震で火災を想定 沖縄県庁で2000人規模の消防訓練

大地震が発生し、県庁の庁舎内で火災が起きたことを想定した2000人規模の消防訓練が行われました。

この訓練は新型コロナの影響で昨年度まで規模を縮小していましたが、24日は、3年ぶりに通常の規模に戻して職員およそ2000人が参加して行われました。

那覇市で震度6強の地震が発生し、県庁の庁舎内で火災が発生したという想定です。

緊急地震速報のアナウンスが流れると、職員たちは一斉に机の下に身を隠しました。

このあと、県庁9階の給湯室から火災が発生したことを受け、職員は備え付けの消火器やホースを使って初期消火を行いました。

ほかの職員は、エレベーターを使わずに階段で1階の県民ホールに避難しました。

避難にかかった時間はおよそ22分で、3年前に同じ規模で行った訓練よりもおよそ8分遅い結果となりました。

宮城力総務部長は「能登半島地震のあとの訓練で防災意識の向上が求められる中での訓練だった。職員一人ひとりが高い意識をもって迅速で的確な行動をとる必要がある」と呼びかけました。

訓練に参加した職員は、「能登の地震のニュースを見て、危機意識が高まったと思う。この訓練を教訓に防災に関する意識を高めていきたい」と話していました。