名護市辺野古に多目的運動場が完成 国の交付金を活用

アメリカ軍普天間基地の移設先になっている名護市辺野古にこのほど多目的運動場が完成しました。
在日アメリカ軍の再編に伴う国の交付金5億円あまりが活用されたということです。

名護市辺野古区に先月設けられた多目的運動場は、広さが2万1900平方メートルで、照明設備があり夜間も野球が楽しめるほか、コンサートなどが行えるようステージも設置されています。

今月20日には完成を祝う式典が開かれ、名護市の渡具知市長や地元の人、それに沖縄防衛局の幹部など250人あまりが参加しました。

この中で沖縄防衛局の伊藤局長が「住民の生活の安定や福祉の向上に寄与するため、今後も名護市と連携し、辺野古区の発展のため努力していきたい」とあいさつしました。

市によりますと、防衛省は在日アメリカ軍の再編により新たな施設や訓練を受け入れる自治体に対し交付金を支払っていて、多目的運動場の設置にあたり交付金およそ5億4000万円が活用されたということです。

辺野古区の島袋茂区長は「区の力だけではこういった施設を造ることはできないので、今後も再編交付金を使って地域に還元できる形の施設を造っていきたいです」と話していました。