琉球競馬 19頭が出場し速さや走りの美しさなどを競う

琉球王国時代から戦前にかけて沖縄の各地で盛んに行われていた馬の走りの美しさなどを競う、「琉球競馬」が21日、沖縄市で開かれました。

「ンマハラシー」や「ンマスーブ」などと呼ばれる「琉球競馬」は、琉球王国時代から戦前まで各地で行われていましたが、沖縄本島では今から80年ほど前を最後に途絶えたとされています。

沖縄市の動物園「沖縄こどもの国」では、この伝統文化を復活させようと定期的に「ンマハラシー」を開いていて、21日は、沖縄在来の与那国馬などを含む19頭が出場しました。

「琉球競馬」は、左右ともに前足と後ろ足を前に出す「側対歩」という走り方が特徴で速さだけでなく、リズムや姿勢の美しさなどを競われます。

競技は、1対1の対戦形式で競い、審査員や観客が走りの優雅さなどを見極めて勝敗を決めていました。

西原町から訪れた男性は「すてきな馬がいっぱいだった。走りが急いでいるわけでもなく、美しさがあってよかったです」と話していました。