辺野古沖 国の代執行で工事着手1週間 現場では工事続く

国がアメリカ軍普天間基地の移設先になっている名護市辺野古沖で、代執行に伴う工事に着手してから17日で1週間です。
現場では連日、海に石材が投入されるなど工事が続けられています。

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐって、沖縄防衛局は、軟弱地盤のある大浦湾側の埋め立てに向けて護岸の造成工事に必要な海上ヤードを設けようと埋め立て予定地の北側で今月10日、石材の投入を開始し工事に着手しました。

その後も大浦湾側では、海上ヤードの設置に向け作業船から重機を使って海に石材の投入が続けられているほか、辺野古崎の周辺の護岸ではクレーン車を使った作業などが行われています。

一方、工事をめぐり、移設に反対する人たちが辺野古で集会を開いたりカヌーに乗って抗議の声を上げたりするなど反発の声が強まっています。

移設反対の声は世界にも広がっていて、アメリカの映画監督のオリバー・ストーンさんや北アイルランドのノーベル平和賞の受賞者、マイレッド・マグワイアさんなど世界各国の識者など400人以上が今月、声明を発表しました。

このなかで、「県民の大多数が反対しているにもかかわらず、埋め立てにこだわり続けかけがえのない生態系を破壊している」として日米両政府を非難しています。

その上で「沖縄の軍事植民地化に終止符を打たなければならず、その第一歩は総工費65億ドル以上、完成までに10年以上かかると予想されている新基地建設を中止することだ」などと指摘しています。