沖縄本島のダム貯水率過去10年で最低 県民に節水を呼びかけ

沖縄本島にあるダムの貯水率が過去10年で最も低くなる中、16日沖縄渇水対策連絡協議会が臨時の会議を開きました。
1月の開催は異例だということで、協議会は、県民に対して節水を呼びかけていくことを確認しました。

協議会の臨時会は16日午後、那覇市内で開かれ、沖縄総合事務局や県、それに沖縄気象台など関係機関から40人あまりが参加しました。

このなかではまず、沖縄総合事務局から、沖縄本島に11あるダムの16日時点の貯水率は58.8%で、平年よりおよそ20ポイント少なく、過去10年で見ても最も低くなっていることが報告されました。

また、沖縄気象台からは、今月11日に発表した向こう1か月の天候の見通しで、沖縄地方では平年より雨が少ない確率が50%となっていることが説明されました。

このほか、参加者からは、沖縄ではかつては毎年のように給水制限が行われていたものの、30年ほど前を最後に実施されていないことから、節水に対する関心が低くなっているのではないかという意見も出されました。

こうした意見を踏まえて協議会では、洗濯物のまとめ洗いといった家庭でできる節水の方法をホームページなどに掲載して県民に呼びかけることや、参加している自治体でも広報活動に取り組むことを確認しました。