沖縄の文化や歴史の古書などを扱う県内の古書店が集まり販売会

沖縄の文化や歴史についての古書などを扱う県内13の古書店が一堂に集まる販売会が、15日から那覇市で開かれています。

那覇市牧志の大型書店では、毎年この時期に古書を販売する催しが開かれています。

ことしは、県内13の古書店から、およそ1万冊が集められ、会場には、沖縄の地域の歴史をまとめた本や、各地のことばを説明した本などが並べられています。

今回は、伊波普猷が100年以上前の明治44年に著し、「沖縄学」を樹立した記念碑的な作品とも評される「古琉球」の初版や、大正から昭和にかけて活躍した郷土史家、慶世村恒任の「宮古史伝」のうち台湾で発行されたものなど、珍しい古書も店頭に置かれています。

また、後に生徒がひめゆり学徒隊として動員されることになる、県立女子師範学校と第一高等女学校の、太平洋戦争が始まる前の1936年の卒業アルバムも販売されていました。

40年以上、古書を取り扱い、今回の催しにも参加している天久斉さんは「多くの人に見てもらいたいということで、普段はガラスケースに入っているお宝のような本も店頭に並んでいます。また初版本のオリジナルの価値は、古書展でしか分からないと思うので、手に取って楽しんでほしい」と話していました。

この催しは来月25日まで開かれています。