宜野座村のリゾート施設で食中毒 18人が下痢など訴え

宜野座村のリゾート施設で開かれた披露宴の参加者が下痢などの症状を訴え、食中毒を引き起こす細菌の「カンピロバクター」が検出されたことから、保健所は食中毒と判断し、この施設を2日間の営業停止処分にしました。

県によりますと、今月4日、八重瀬町にある医療機関から南部保健所に「披露宴に参加した患者からカンピロバクターが検出され食中毒の疑いがある」と連絡がありました。

南部保健所などが調べた結果、先月23日に、宜野座村にある「ザ・ギノザリゾート美らの教会」で開かれた披露宴の参加者、少なくとも18人が下痢や発熱などの症状を訴えていることが分かり、このうち7人から食中毒を引き起こす細菌の「カンピロバクター」が検出されたということです。

7人に共通する飲食物が披露宴で出された食事に限られていることから、施設を管轄する中部保健所は食中毒と判断し、12日から2日間の営業停止処分にしました。

県によりますと、去年、県内では速報値で26件の食中毒が発生していて、このうちカンピロバクターは12件となっています。

「カンピロバクター」による食中毒は、加熱不足の肉などを食べると起きることがあり、県は十分に加熱調理することなどを呼びかけています。