沖縄県警の年頭視閲式 本部長「全力で治安維持に努める」

沖縄県警察本部の年頭視閲式が行われ、鎌谷陽之本部長が「街頭犯罪が増加傾向にあり、全力で治安の維持に努めていく」と訓示しました。

年頭視閲式は、警察官が規律と士気の高さをアピールし、新年の業務遂行への決意を新たにすることを目的に毎年行われています。

12日は北谷町美浜の大型商業施設の駐車場におよそ300人の警察官が集まり、はじめに沖縄県警察本部の鎌谷陽之本部長が各部隊の人数などの報告を受けたあと、車に乗りながらそれぞれの部隊を見て回りました。

このあと、鎌谷本部長は「街頭犯罪が増加傾向にあるとともに事件事故の増加も懸念されるなど、県民の安全を確保するため対処すべき課題は山積だ。県が直面する治安上の課題に立ち向かう覚悟を新たにし、全力で治安の維持に努めてまいりたい」と訓示しました。

会場では特別訓練も行われ、▽警察犬が逃げようとする犯人を追いかけて制圧する様子や▽白バイ隊の高度な運転技術が披露されると、見学に訪れた人たちから大きな歓声が上がりました。

県警察本部によりますと、去年11月末までに県内で発生した刑法犯罪の認知件数は暫定値で8332件と、おととし1年間をすでに1500件余り上回っているということで、警察では対策を強化することにしています。