竹富町検討「訪問税」“2000円適当” 委員会が町長に答申

竹富町が導入を検討している「訪問税」をめぐり、町が設置した委員会は、2000円の徴収が適当だとする報告書をまとめて町長に答申しました。
町は、早ければ3月の町議会に条例案を提出することにしています。

9つの有人島に4000人余りが暮らす竹富町には、美しい島や海を求めて、コロナ禍前には年間およそ100万人が訪れていて、ゴミの処理やインフラ整備などの財源確保が課題となっています。

こうした中、新たな税の「訪問税」の導入に向けて町が設置した有識者などでつくる審議委員会は、島を訪れる人から原則2000円を徴収することが適当だとすることなどを盛り込んだ報告書をまとめ、12日、前泊正人町長に手渡しました。

報告書では、特別措置として、島を頻繁に訪れる石垣市と与那国町の住民、それに伝統行事の参加者や医療関係者、介護目的の親族などは、年間に一定額以上を納めると何度でも訪れることができるようにすることも提案されています。

町は、住民説明会を開いたうえで最終的に判断することにしていて、早ければ3月の町議会に条例案を提出することにしています。

前泊町長は「訪問税はこれからの町の発展に必ず必要なものだと強く思っています。責任ある観光と島々の住民が住み続けられる選ばれる島になるためにしっかり判断していきたい」と話しています。